会社の売却を考え始めたとき、最初の分かれ道が「誰に相談するか」です。実は相談先の選び方で、M&Aの進み方も、手数料も、納得感も大きく変わります。小規模M&Aの場合の主な選択肢と、それぞれの向き不向きを整理します。
主な相談先は5つ
- 大手・中堅のM&A仲介会社 — 案件数と組織力が強み。ただし最低報酬が高めに設定されていることが多く、小規模案件は受けてもらえない・優先度が下がることがあります。
- M&Aマッチングサイト — 手数料を抑えられ、買い手候補の数も豊富。ただし匿名情報の書き方、相手の見極め、条件交渉、契約書まで基本は自分で進めることになり、本業の傍らでは負担が大きいのが実情です。
- 銀行・信用金庫 — 地域の情報網と信頼感が強み。一方でM&A支援の体制は機関によって差が大きく、提携先の仲介会社に取り次がれるだけのこともあります。
- 顧問税理士などの士業 — 会社の数字を熟知している安心感は抜群。ただしM&Aの実務(相手探し・交渉)は専門外のことが多く、税務面の相談役と考えるのが現実的です。
- 小規模M&A専門のアドバイザー — 当社もここに入ります。小さな案件を前提にした報酬体系と進め方が特徴で、マッチングサイトの活用を含めて伴走するスタイルが一般的です。
「仲介」と「FA(片側アドバイザー)」の違いも知っておく
もうひとつ知っておきたいのが契約形態の違いです。仲介は売り手と買い手の間に立って両方を支援する形、FA(フィナンシャル・アドバイザー)はどちらか一方の側に立って利益を代弁する形です。仲介は話がまとまりやすい反面、「どちらの味方なのか」が曖昧になりやすいという構造的な指摘があります。契約の前に、自分の担当者がどちらの立場で動くのかを必ず確認してください。
相談先を選ぶ3つのチェックポイント
- 小規模案件の実績があるか — 数億円規模と数百万〜数千万円規模では、進め方がまったく違います。
- 報酬体系を最初に明示してくれるか — 着手金・中間金・成功報酬・最低報酬。聞かないと教えてくれない相手は要注意です。
- 担当者が最後まで変わらないか — 営業担当と実務担当が別、途中で引き継ぎが発生する体制だと、大事な背景や想いが伝わらないことがあります。
セカンドオピニオンも歓迎です
他社で進めている案件のご相談もお受けしています。ご相談後に売り込みやしつこい連絡をすることはありません。
まとめ — 「規模感の合う相手」に話すのが近道
どの相談先にも良し悪しがあり、大事なのは御社の規模と状況に合っているかどうかです。M&A全体の流れをつかみたい方は初心者でもわかるM&Aの基本プロセスを、当社の支援の進め方と報酬の考え方は売却をお考えの方へをご覧ください。
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