4月9日(日)、晴天の都内にて、昨年成約したM&A案件の代表交代パーティに出席させていただきました。

売主・買主インタビューはこちらからご覧ください。

1年前、きっかけが生まれた瞬間

2022年3月頃、まだ成約した買手企業をご紹介する前、何件か候補先企業をご紹介していた時期がありました。

でも、売主社長からはことごとく「ここは嫌だ」とお断りされてばかりでした。従業員・取引先を考えてのお見送りでした。

「社長、そろそろ視野を広げないとだめですよ」と言わなきゃいけないかなぁ…と考え始めた頃ですね。

候補先のひとつとして、成約した買手企業の社名とHPアドレスを送りました。

そしたら、売主社長からは、大げさでなく「ここに決めました」みたいな連絡が。まだ会ってもいないのに!

「こんな立派な会社に振り向いてもらえる自信、ないんですけど。。」と思いながら、なんとか縁を繋がなくてはいけないと思い、

買手企業の専務(新社長)に会いにおしかけたのが、昨年の4月3日。

頭の中の5%くらいは、「ここにフラれたとき、売主社長をどう慰めようかなぁ…」と考えながら挑んだわけですが。。

私の作戦は単純明快で、ほとんど大袈裟でなく、短刀を片手に「専務…!専務が、売主社長に会うって言ってくれないと、私はここで切腹することになります」みたいな勢いでした。

そこでなんとか「お会いしたいです」と、首を縦に振っていただいた瞬間だけは、よく覚えています。

命からがら(笑)無事にマッチングを進めることができ、そこからはもうとんとん拍子で本日に至る、という感じです。

経営者に学ぶこと

私はトップに立つ方の舞台裏で、一緒に悩んだり一緒に喜んだりしながら経営者に寄り添うことを大事にやってきているのですが、トップに立つ方々の近くにいられる立場として、すごく学ばせていただくことが多いです。

今回でいうと、経営者の「決断力」というものを目の当たりにしました。

会社の行く末をどうすべきかなんて正解なんてわからないし、神様が「この道を選べば安泰だよ」と言ってくれるわけでもない中で、ひとりで決断されるのはものすごく大変なことなんだろうと、私は想像することしかできません。

新社長についても、全く新しい環境を自分自身で選ぶわけで、人生の中でも相当な大きな決断だったと思うのです。

トップに立つ方々の決断力はほんとに尊敬しかありません。

さらに今回でいうと、昨年の成約後の話をお聞きするたびに、その決断力も尊敬できるけれども、そのあと「自分で決断した道を大正解にしていく力」もものすごいエネルギーがあるなぁと、さらに敬服しました。

今後は競うように私も成長したい

「今回の案件以上に最高の案件に私は出会える気がしない」というのが正直な気持ちなんです。

ですが、ここからはある意味、競い合いをしたいのです。

「競い合い」というのは、私はいま「これ以上の案件はない」と思いつつも、自分としてはこれからの仕事で、もっともっと最高に誇れる案件を世の中に生み出していくことが自分の使命だと思っているし、

でも、これからさらに成約後の姿を聞かせていただいて「さらにこんなに良いことが起きたんだよ!」と聞かせてもらって、「いやぁやっぱりこの案件を超える案件はないなぁ!」と何度も思わせてほしい。

だから勝手に、自分の成長と競い合いをさせてもらって、さらに良い道を築いていけたらなぁと。そんな風に思っています。

成約後のお話を聞けるのは本当に嬉しいことですし、今回のようにその後の変化を一緒に味あわせていただけることに本当に感謝です。

これからもさらにこの仕事で頑張っていこうと心に誓ったのでした。